第13回コラム
カーキ? オリーブ?
突然ですがクイズです。
A・Bのどちらが「カーキ」で、どちらが「オリーブ」でしょう?
正解は・・・Aがオリーブ、Bがカーキです。
ですが、Aをカーキだと言う方も多く、「じゃぁオリーブはどんな色?」と聞くと「??!!」とプチパニックを起こします。
どうやらカーキとオリーブがごっちゃになっているようです。
なぜごっちゃになってるのかというと、雑誌やテレビのせいだと考えます。
ミリタリー特集などで、軍物のことを「カーキーズ」と言ったり、オリーブ色のことを「カーキ」と書いてある事が少なくありません。
カーキの語源は、ヒンドゥー語の「土」のことなので、答えはBになります。
19世紀の頃の軍服は、ナポレオンの肖像画にもあるように、パンツは白色でしたが、これが戦場では非常に目立ち、格好の標的になっていました。
そこで考え出されたのが、その戦場の土や泥でパンツを染めて(汚して)、カモフラージュする方法。
赤っぽかったり、黒っぽかったり、土の色は場所場所で様々ですから、この方法は非常に有効かつ合理的でした。
ですので、「これがカーキ色です」という明確な基準はなく、土っぽい色は全て「カーキ」と言ってよいです。
オリーブの語源はその名の通り、オリーブの実の色ですから、Aになります。
オリーブもカーキも兵士の命を守るためのカモフラージュが目的ですから、オリーブ色は森やジャングルで、カーキ色は原野でということです。
ちなみに、Bの色を「ベージュ」という方も多いですが、正確には不正解。
ベージュの語源はフランス語で羊毛のことですから、正しいベージュは、カーキを薄くしたような、こんな感じの色になります。
軍物だと「サンドベージュ」と言い、砂漠でのカモフラージュ色です。
ウクライナ戦争の戦車の色はオリーブ色で、イラク戦争の戦車の色はサンドベージュですね。
ちなみに、ネイビー色(濃紺)の語源はラテン語で「船」を意味するnavisから。
海ではネイビー色がカモフラージュになりますし、海軍の事をそのままズバリ「NAVY」と言ったりします。
このように、軍物由来の色名は結構あるものです。